比類なき匠が目指す頂上いただき

[対談]院長高見洋が語るヒアルロン酸注入

分解からスタート、という現実。
高見院長の技術の高さに惹かれてクリニックを訪れる人が多数。

前田えっ!?前に入れたものを分解しちゃうんですか?ご本人は分解のためにいらっしゃるわけじゃないんですよね?

高見そうです。肌のテクスチャーがボコボコになっている状態だと、もちろん分解から始めないとキレイにならないと患者様も納得されているからいいんですが、「ヒアルロン酸を注入してみたけれども、なんだか違和感を感じる…もう残ってないだろうから、もう一度トライしたい。どうせやるなら高見先生で」といらっしゃった方に「まだ前のクリニックで注入したものが残っていますよ。これを一度分解しないと美しく仕上がらないんです」と説明しなくてはならないケースはツラいですね。なんとか前のものを活かしてあげたいという気持ちはありますが、残念ながら、どうにもならないケースも多々あって。その場合は、やはり以前のヒアルロン酸を分解するというのが第一歩になってしまいます。

前田わー。そうなんですか……。それほど医師による技術レベルは差が広がっているんですね。私も取材を重ねるうちに、薄々気が付いてはいたんですが、そこまでだとは……。今は値段も千差万別で、安く注入しようと思えばできなくはない。でも、だからこそクリニック選びは自分の目でしっかり確かめないと!

高見多分、前のドクターもいい先生だとは思うんです。決してそこを否定するわけではないけれど、いい先生が必ずしも技術力が高いかというと、そうではない。技術的な面でいうと、やっぱり玉石混淆なんですよね。

前田だからこそ、より美しくなりたい、より若々しさを取り戻したいと思う人はタカミクリニックの門を叩くという(笑)。

高見「高見先生ならもっとキレイになるんじゃないかと思って来ました」と言われたら、やはりその気持ちに応えたいじゃないですか!僕としてはより燃えます(笑)。

前田院長にしかできない注入のテクニックというのを求めて来院されるわけですものね。

高見僕にしかできないテクニックが何か、というのを言葉で説明するのはとても難しいですけど(笑)。

前田それは体験して初めて理解できるのかも、とも思います。院長がどれだけ真剣に相談に乗ってくれて、どんなに熱く、とてつもない集中力で施術しているかは、実際に受けていても、そばで見ていてもびっくりしますからね(笑)。

満足度に大きく影響するプロセス。
「顔の歴史」を紐解きながら仕上がりのイメージを共有。

高見うちのクリニックで他院のヒアルロン酸を分解して、改めて僕が注入してから初めてヒアルロン酸注入を納得される患者様も多数いらっしゃいますよ。ここでも仕上がりイメージを共有するというのは、とても大切なプロセスですね。野球で言うなら、予告ホームランを打つようなもの(笑)。で、そのホームランが場外であればベストなんですけど。部分的な年齢感を克服するのではなく、表情や印象まで変化を出せるようにデザインしていきます。

前田なるほど。先ほども話に出ましたけど「ヒアルロン酸を分解して、そこから改めて注入する」というプロセスって、患者様によっては反発を覚える方もいらっしゃるんではないかと思うんです。この対談で何度も出てくる“仕上がりのイメージを共有する”のも、なかなか言葉では難しいと思うし。院長はどうやってスムーズな診察を行っているんですか?

高見これが、全然スムーズじゃないんですよ(笑)。さっきもお話しましたが、莫大な時間とエネルギーがかかるんですよ。僕はまず、その人の“顔の歴史”をお話します。顔がこれからの10年間、20年間でどういうふうに老化していくのか、言葉では表しにくい年齢感がどこに宿るのかという概論を話して、それから、今までヒアルロン酸注入を他院で行ってきた方には、どこにどのくらい打ってきたか、それが現状どういう状態になっているかを紐解いていくんです。まあ、うちのクリニックに来院される患者様は、「初めてヒアルロン酸を打つんです」という方はそうそういなくて、経験のある方がほとんどですから。

前田院長が直接診察すると、やはりヒアルロン酸をどんな順番でどう入れてきたか、そんな私的な歴史まで分かってしまうわけですね(笑)。

高見分かりますよ(笑)。将来なりうる顔の予測や今までの歴史の両方を初対面でお話しするのは大変不躾なことだと思っているので、「失礼だとは思いますが」ときちんと伝えますけどね。「これからこんなふうに老けますよ」という自分の行く末と正面切って向き合うのはしんどいことだし、今まで他院で入れたヒアルロン酸注入を否定されるのもかなり辛いはず。でも、このプロセスをしっかり行わないと最終的な満足度に大きく影響してしまうんです。患者様ご本人としっかり向き合って、言いづらいことも思い切って言っていくのが、僕のやり方ですね。

前田実際は、そこまで言わないドクターのほうが多いですよね。言わなくてもヒアルロン酸を注入するだけなら、サクッとできちゃいますから。「こうしてほしい」と言われたことだけをやるほうが、断然簡単ですし。

高見でも、それだと僕のクリニックに来た意味がないでしょう?カウンセリングというのは“組立作業”のようなもの。「私の顔に何が起こっているんだろう」とか「今後ヒアルロン酸はどこまで残って、この顔はどうなっていくんだろう」といった不安に対しても1回きちんと整理し、今の状況を明確に伝えてから、「僕がデザインするならこういうふうに仕上げますよ、最後まで全部注入したらこうなりますよ」というのをお話しします。そこから、患者様ご自身がどうなりたいか、どうデザインするのがベストかというイメージの擦り合わせをスタートさせる感じですかね。

前田患者様に対して、「こんなふうに仕上げよう」というイメージは、どのドクターも少なからず持っていると思うんですが、イメージとそれを達成する技術が乖離しているドクターも非常に多いわけです。それがいちばん残念なんですけど……。院長はそれができる、本当に稀なドクターだと思いますよ。院長が注入の際にこだわっているポイントは何ですか?

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