比類なき匠が目指す頂上いただき

[対談]院長高見洋が語るヒアルロン酸注入

高見 洋(Hiroshi Takami)

タカミクリニック院長・美容皮膚科医
  • 東京慈恵会医科大学医学部卒業
  • 日本皮膚科学会正会員
  • 日本臨床抗老化医学会認定医
  • Q-MED社特別顧問指導医
  • タカミ研究開発責任者

「ニキビを最短で治す」「メスを使わないアンチエイジング」を推奨する美容皮膚科医の草分け的存在。アンチエイジング療法である“ヒアルロン酸注入”は、7万を超える症例数を記録。世界最大手のヒアルロン酸メーカーから、世界で初めて「ヒアルロン酸注入顧問指導医」という称号を得ている。また女優やモデルなど数多くの芸能人からの支持も高く、女性誌・美容誌ではさまざまな美容賞を獲得している。

前田美保(Miho Maeda)

ビューティ ジャーナリスト
  • 国際基督教大学卒業
  • 美容ライター・ジャーナリスト集団『Luigi』主宰
  • Beauty Writer A ssociation所属

最新の美容事情や化粧品の製品情報に精通。各媒体でスキンケアやメイクページといった王道美容記事から、読み物としての美容記事、さらには著名人へのインタビュー記事まで数多く執筆。また、自身の体験取材を通し、美容医療分野も得意とする。雑誌原稿執筆の他にも、テレビ通販番組でのコメンテーターや、化粧品広告の記事制作やコピーライティングにも携わる。年齢不詳の美肌を誇り、自身の美容術について取材を受けることも多い。

まさに!プレタポルテではなく、“オートクチュール”の仕上がり――。
ヒアルロン酸注入の最前線が、今また、アップデイトされた!

ヒアルロン酸注入の第一人者として業界を牽引する高見洋院長と、長年高見院長を取材してきたビューティライター・前田美保。プライベートでも親しくさせてもらっている高見院長に、改めてヒアルロン酸注入の今について、3時間近くに渡り聞きました!その様子を徹底リポートいたします。

美容医療の柱として確立されたヒアルロン酸注入。
16年の歴史を振り返る。

前田美保(以下、前田)ヒアルロン酸注入専門フロアの開設、おめでとうございます。専門フロアをつくるに至った経緯はどういったものなんですか?

高見洋院長(以下、高見)美容医療のひとつの柱として“注入治療”が日本でも世界でもしっかりと根付いてきたでしょう?その中でも今はヒアルロン酸という注入剤が定着し、以前に比べてヒアルロン酸注入がだいぶ身近になってきた分、低価格を売りに気軽に行うクリニックや医師も増え、技術面ではなく価格面で競争しているところもあるのが現状です。それはある意味、ヒアルロン酸注入が簡単なものという認識を医師にも植え付けていて、それに伴うトラブルや新しい悩みが皆さんの思っている以上に発生している。これはヒアルロン酸注入の本来の可能性を誤解させてしまう危険性もあります。そこで、僕みたいに、ヒアルロン酸注入を専門にやっているドクターは世界でも稀だと思うので、より専門的にヒアルロン酸注入の可能性を発信しようと思って、専門フロア開設に至ったんです。僕はヒアルロン酸注入が日本に初めて導入された16年前から長期にわたって携わってきましたからね。

前田もう16年になるんですね。最初は“プチ整形”という名前で注目され、今ではエイジングケアの一環としても認知されるようになったと思います。16年間関わってきて、ヒアルロン酸注入自体に変化や進化はありましたか?

16年間、7万件を超える症例を診つづけてきたからこそわかる
ヒアルロン酸注入の進化。

高見各パーツのテクニックの進化はもちろん、ヒアルロン酸注入でできること、できないこと、つまりヒアルロン酸注入の限界が僕の中でハッキリと見えてきた。それこそが進化かなと思っています。昔は「どこまでも若くできるんじゃないか」とあらゆる可能性を最大限まで考えてきたけれども、ヒアルロン酸注入では不可能な領域もあるし、今はシワを全部消す必要もないし、むしろ消してはいけないケースもあると思うように。表情の動きによっては量や入れ方に十分注意しないと不自然になることもあるんです。これも進化のひとつですよね。できる、できないをはっきりお伝えすることも医者の使命だと思っています。

前田確かに昔は「プチ整形という名前で有名で、鼻や涙袋すなわち美容整形寄りにもできるし、若返りにも使える」と話題になりましたね。何でもできますよ、と言われると、患者側としてはドクターの話を信用するしかないわけで、そこはやはりドクターが正直に真摯に接してくれるかどうかはとても重要だと思います。

高見そのためにも僕は事前の“仕上がりイメージの打ち合わせ”には、たっぷりと時間とエネルギーを費やします。施術そのものの技術力も大切だけれど、患者様と価値観や仕上がりのイメージの擦り合わせを綿密に行うことも治療の大切なステップ。この大切なステップを単なる「診察」レベルで端折ってしまう医師が多く、希望通りの結果に至らないことが多いため、僕は患者様の希望も十分に伺ったうえで、僕の提案もきちんと行う。7万件を超える症例を診てきたからこそ提案できることもたくさんあるんですよね。

前田自分が気になっている部分と他人が見て気になる部分は意外と違うものだと、私も思います。本人の希望通りにやることは、必ずしもその人が一番キレイに見える解決策でない場合も多くあると思いますよ。せっかく顔に投資するのだから、結果をしっかりと確認でき、自己満足だけでなく、周りの人にも「あれ変わったね」って言われる注入をしてもらったほうが断然いいですし。

高見例えば、僕から見て「ここを直したほうがいいな」と思う部分があったとするでしょ?でも患者様の希望は別の部分だったとしますよね。希望通りに施術を行うことは簡単ですが、そのまま行うと最初に僕が感じたマイナス要因が余計に際立ってしまう可能性もあるんです。目元が気になる人の場合、今回も目、次も目…と、目元だけがピンピンになっていき、逆に他の部分が目立ってきて、頑張ったわりには「全体的な印象が若くなっていない」。結局、周囲の評価も得られない結果に。機械的に希望通りにやるドクターであれば、そういうケースも起こってくるのです。患者様はお金をかけた部分を褒めてくれると思っていても、周りの人は意外なもので、キレイになったところじゃなくて、そうでないところに目がいくものだったりする(笑)。そういった思いを患者様にさせないというのも、医師の使命ですから、僕がとても大事にしているのは、主観的じゃなくて、常に第三者の目になって、その人が何をやったら一番投資効率のいい結果を得られるかということなんです。

前田そういった正直なところを伝えてくれるドクターは、本当になかなかいないですよ(笑)。

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